ガンの重粒子線治療とは?(第二回)

こんにちは!kossyです!





さて、今回はガンの重粒子線治療について、
第二回の記事を書いてみようかと思います。



第一回はこちらのエントリです。
kossy-web-engineer.hatenablog.com





3. 技術革新でガンの深層部への狙い撃ちが可能に



正常な細胞まで攻撃してしまっていた放射線治療ですが、
重粒子線治療の登場で、ガンの深層部への狙い撃ちが可能になりました。

通常のX線ガンマ線は体の表面で濃度がもっとも濃くなっていたのに対し、
重粒子線は、体の表面では濃度が薄く、ガンの深層部で
濃度が濃くなる特性を持っています。

この治療法によるメリットとして、
・副作用が少ないこと
・通院治療が可能なこと
・難治性のガンにも有効なこと
・治療期間が短いこと
等が挙げられます。

ひとつずつ説明します。




副作用が少ないこと


ガンの深層部への狙い撃ちが可能になったため、
正常な細胞へのダメージを最小限に抑えることができます。



通院治療が可能なこと

ガンの切除等の手術を受ける必要がないため、
高齢者など体力に不安のある方にもお勧めすることができます。



難治性のガンにも有効なこと

骨肉腫など骨のガンは従来の放射線治療が効きにくいとされていましたが、
重粒子線治療であれば効果が認められています。
また、肝臓ガンや膵臓ガンにも効果が出ています。



治療期間が短いこと

重粒子線はがん細胞への攻撃力が強く、
一回の治療で得られる効果が大きいため、
治療期間を飛躍的に短くできます。



上記のようなメリットがあります。
が、メリットばかりではありません。





4. 高額な治療費

重粒子線を用いたガン治療、トータルの治療費は314万円です。
強いてデメリットを挙げるとするならば、
ほとんどのケースで保険の適用外となるため、
原則として全額自己負担となってしまうことです。

通常のガンの費用は、
下記の記事によると、
hoken-shiritai.com


ここで参考になるのが、実際にがんの治療費がどのくらいかかったか?のデータになります。
保険会社が行ったがん罹患者に対するアンケートによると、健康保険適用外の費用を含めて、
治療費の総額が200万円以内と回答している方が全体の85%を占めるということです。
ちなみに、50万円程度が37.5%、100万円程度が31.5%、200万円程度が16%になります。
との記述がありました。

314万円という治療費を安いとみるか高いとみるか、
みなさんはどうお考えになるでしょうか。





続きます。